試験乾燥その2
山梨のホップ農家小林さんの圃場へ視察に行った際、乾燥機を見て、椎茸の乾燥機が使えるのではないかと思いました。
7月、成長が遅い毬花を収穫せずに、椎茸用の乾燥機で乾燥させるため残した。
台風などで天候が不安定でしたが、毬花も変色しつつあったので、清水さんにお任せし、9月11日に収穫し乾燥した。
20%まで乾燥させることを基準に、毎時間重さを測りながら乾燥させることになる。
60℃以上での乾燥はNGだと聞いたので、今回は50℃に設定して実施。
椎茸と違いホップは軽いので風で飛ばないようにネットに入れて棚に広げる。
風がどのように影響するかは、今後の課題となるが、棚の工夫など対応できることがあると清水さんから意見をもらった。
水分がなくなってくると、なかなか重量が減らなくなってくるので、思った以上に時間がかかるが、コゲなどを気をつけながら測っては乾燥させる作業を繰り返す。
乾燥作業を始めて8時間後、目標の重量に近づいたので、保存作業となる。
カケガワファームブリューイングの醸造長の西中さんと打ち合わせした際、形が壊れても問題ないから空気を抜き切って冷凍保存した方が良いとアドバイスをもらったことから、今回は窒素充填ではなく真空機を使ってみる。
小分けして保存したので、関係者の皆さんに保存状態を見ていただき、来年に活かすことにする。
全国ブランドになっている与謝野ホップのように、生ホップをそのまま冷凍ホップにし出荷する方法もある。
また、ホップ農家の小林さんなどペレットにして出荷している生産者や組合もある。
お茶も生葉で出荷したり、荒茶で出荷したりと方法がある。
山間地の物理的や歴史的な背景と強みを考えると、乾燥させることは、検討し続ける価値はあると思う。
今回、清水さんの椎茸用乾燥機を使わせてもらったが、この大きさで棚が30枚セットでき、一度に生ホップ30キロ乾燥できる。
来年、収量を100キロ目指しているが、充分この機械で対応できる。
(実施には、醸造家さんなど関係者の皆さんに意見をもらう必要がある)
また、大井川流域で産地化を目指す場合、山間部では椎茸の乾燥機を農家さんが持っていることが多いので楽しみだ。
会社設立
法務局に提出後、2日間、法務局から訂正や削除の指示がなかったので受理されたと判断。
法務局に行き、印鑑届出書を提出し、社印を登録する。
そして印鑑証明、登記事項証明書を取得する。
会社設立時には必要な手続きがある。
・島田市役所課税課に法人設立届を提出
・静岡財務事務所に法人設立届を提出
・島田税務署に法人設立届と青色申告承認申請書を提出
・金融機関機関で法人口座を開設
お堅い事務所ばかりだっと思っていたが、実際はどこも親切で、マンツーマンで教えてくれスムーズに提出できた。
金融機関は、振り込み詐欺対策もあることから審査が厳しく、事業内容など書類だけでなく聞き取りもあった。特に私の場合、連絡先に携帯番号を記載したので、事務所機能についても質問があった。2時間以上かかったが、追加資料の提出もなく良かった。
今回、年金事務所にも行き、書類提出のレクチャーを受けた。役員報酬の場合など参考になった。
会社を作ると決めて、20日間で登記し手続きが終わった。
前回は、アレもコレもやりたいことを夢見て、バラ色の事業計画を作った。実際は、3ヶ月でキャッシュがショートした。
今回は、コロナ鍋なか、何ができるかわからず、事業計画も満足に作ることはできないけど、3年後のことを考えて、行動した。
結果がすぐに出ない夢物語をこれから一緒に夢見てくれるやまめ平の清水さんと描いていく。
会社登記
先月のホップ収穫そして乾燥、今月3日にはカケガワファームブリューイングさんと打ち合わせをし醸造をお願いすることが決まり、事業として前に進めていく目処が立った。
これから、製造や販売などの業者間の取引が生まれる。また、補助や支援制度も使う場面も出てくることから法人格が必要になってくると感じ、会社設立の準備をすることに決めた。
14年前、株式会社を設立したことがあったが、その時は行政書士、税理士の方に全てお任せで、会社が生まれた実感がなかった。
今回は、お金がないけど時間があるため、私が登記し、設立手続きをすることにした。
また中小企業診断士の勉強していたことから以前と違い会社の特徴も理解していた。
少人数での運営を考えると自由度の高い合同会社で設立することを決めた。
登記について、freeeの無料クラウドを使った。
入力だけなら10分もかからない。
ただ、手続きの内容を理解できていないと後で大変になるので、本も参考にし、理解をしながら進めていった。
まずは、企業理念と事業目的や事業ドメインを固め、定款におとしこむ。
定款は、紙で法務局に提出すると4万円印紙が必要となるが、電子定款なら代行手数料5000円のため、作ってみた。
そして、協力者の範囲を決め、出資金(資本金)も決定した。
今回、やまめ平の清水さんに夢を語ってすすみはじめたプロジェクトなので、代表社員を私、業務執行社員を清水さんにお願いした。
出資金の払込みを証する書面を作り、設立登記申請書類をまとめ、6万円の印紙を貼り、8月20日に法務局に提出した。
試験乾燥
収穫したホップは、藤枝市にある西光エンジニアリングさんで朝摘みしたその日に乾燥していただきました。
西光エンジニアリングさんの世界一の乾燥技術(マイクロ減圧乾燥機)で、緑色のまま水分が抜け、香りを閉じ込めてくれました。
※乾燥作業の詳細はぱらぽんのブログ記事をご覧ください
https://parapon3.blog.ss-blog.jp/2020-07-30-1
後日、県内にあるブルワリーの社長、醸造長と打ち合わせをし、乾燥状態を見ていただきました。
これだけの仕上がりは初めてだと言っていただき、嬉しかったし、西光エンジニアリングさんに感謝でいっぱいになりました。
打ち合わせでは、このホップをどのように活かすか盛り上がりました。
今年、試験栽培から始まり、試験乾燥、そして今日試験醸造することが決まりました。
(詳細は後日お伝えします)
これから税務署など手続きがあります。まだまだやるべきことがたくさんあります。
でも、多くの人に支えられ多くの人に出会い、ここまで来ました。
大井川流域で育ったホップでビールを作る。
飲んでいただけることが最高の恩返しだと思っています。
試験圃場115日目
2020年07年30日
長雨が続き、日照不足の厳しい環境ではあったけど、大井川流域ではたぶん初めてのホップの収穫ができた。
収穫量は15株で⒉3キロ
これだけの悪条件で試験栽培を試せたことは、来年、すごく活かせる。
大井川流域でホップを育てビールを作る。
もう夢じゃない